モロッコ旅行記10 グロッキーな世界遺産
大きな不安を抱えたままバスはゆく~♪
サハラ砂漠に向かうには、アトラス山脈を越えるため、バスは行くよ、山道を。
この旅行で珍しく乗り物酔いを全くしなかった私は気が大きくなっていたのか、例の酔い止めも飲まずにバスの中で本を読んでいた。
熱中していて気づいたときには手遅れに…
なんかおかしいと思ってバスの外を見るとこんな感じに。
出発したときはTシャツでも暑いなーって思ってたのに震えるくらい寒い。あわてて色々と着込む。
恐るべし!標高差。。。寒い。
そして、何より…
うっ・・・
気持ち悪っ…
外のクネクネした光景を目にしたとたんに吐き気をもよおす。
そんなときタイミングよくトイレ休憩。
寒いから外に出るのも嫌だったけど、とにかく気分を切り替えようと震えながら外にでる。
極寒・・・
空気も気持ち薄いし・・・
こんな寒い山頂にお土産やさん。。。
寒さに震えながらも記念に写真。
シャッターを押さずにはいられない、なかなかいい表情のお面たち。
でもグロッキー状態に冷たい空気は気持ちよかった。
気持ち悪さも少し落ち着き、薬を飲んでバスに乗りこむ。
クネクネした道を行ってまた気分が悪くなったけどそれと同時に眠気が襲う。
いい感じで眠くなってまどろみかけたと思ったら…バスが止まる。
よく電車の中で寝ちゃってガクっとたら一駅分しかたってないこととかはよくあるけどこのときは逆だった。
自分では5分くらいのマドロミかと思っていたのに実際2時間もたっていた・・・ヨダレもカピカピに。
どんだけ熟睡してるんだか・・・自分でもあきれる。
とにかく降りろモードで、運転手がなんか色々言っていた。
集合時間とかは把握しておきたいと思ったけど、どうやらこの運転手、フランス語とアラビア語オンリーな様子。
西洋人の人がたくさんいるけど、どれだけの人がフランス語分かるんだろう・・・
ためしに後ろの席の人にフランス語分かるか聞いたら、なんと!カナダ人。おぉーこの旅行はカナダ人によく会うなぁ。
カナダでもモントリオールの人だったのでむしろフランス語の方が分かるよと英語で説明してくれる。
のどかな田舎の風景。
こんな所で1時間半も何しろというのだろう…
と思ったけど、まだ眠かったしグロッキーだったので、昼寝でもしようと思ってバスの横の大きな石の上に横になる。
山頂の寒さはどこへいったのか・・・日がちょうどよくあたってぽかぽかしてお昼寝にはもってこい。
極楽気分で眠りに入れると思ったのはつかの間・・・バスの運転手に起こされる。そしてフランス語でまくし立てられる。
よく分かんなくてポケーっとしていたら例のカナダ人に「ここは世界遺産で有名な街だから寝てないで見てこいだって」と。
ここはモロッコの有名な世界遺産「アイット・ベン・ハッドウ」
マラケシュとワルザザートの間、アトラス山脈の麓にあって、かつて交易が盛んだった頃カスバという邸宅があつまった集落のこと。
街そのものが残っていて大きな山のように見える城砦が世界遺産。
日曜の夜TBSでやっている「世界遺産」で取り上げられたらしく日本人の人が説明してくれた。
風化が激しいから早く見に来なければと思ったと。どうやら彼はその番組を見てここに来たかった様子でえらく感動していた。
そんな人に一緒に見に行こうといわれ、「私、グロッキーなんで昼寝してまーす」なんて言えなくて、とりあえず
ついていってみた。
たしかマーティーが持っていた本に載っていたなぁ。彼らもコレ見に行きたいって言っていた。
私がモロッコに来た一番の目的はサハラ砂漠でラクダに乗ること。他にもいくつかあったけど、ひたすらそれを目指していたため、世界遺産の目の前で昼寝をするところだった。
なんかすごそう…。
まだちょっと気持ち悪かったけどいきなりテンション上がる。
期待してなかっただけに、なんか得した気分。
やっふ~
うん、なんか街っぽい?
いいね、いいね。階段とか。思わず走って駆け上った。
いいね、いいね。窓とかかわいいし。昔の人センスいいね。
働くロバさん。
お休みロバさん
テッペンまで行きたかったけどタイムオーバー
意外と楽しめて満足した。
バスに戻って次に目指すはワルザザート!
変な名前だな。ワルザザート!
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