モロッコ旅行記3 ボンジュール!タンジェ

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前にも書いたけどここはアフリカにある国モロッコ。町の中はどこもかしこもアラビア語、アラビア語、アラビア語...

 と思っていたけど すれ違う人、お店の人みんな

 

 

『ボンジュール!』

 

 

おぉ!フランス語だ。しかもあたりまえだけど、発音がきれい。

ボンジュールの『ジュ』という鼻に抜けてでる音がなんか気に入った。

 

 

ボンジュール

 

 

ボンジュール

 

 

フランス語は分からないけどすべてがアダブカダブラ~みたいなアラビア語に比べると

意味は分からなくても安心する。

 

 

バスターミナルを出てとりあえずモスク(イスラム教の寺院)のある広場を目指す。

 

 

街の中の様子。

 

 

 

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スイカが細長い。並んでるのがいい。

 

 

 

 

 

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知ってはいたけど、実際に目にして驚いたのが、女性はみんな頭にスカーフ。

いかにもイスラムって感じのファッションをしている人がほとんどだったけど、若い学生くらいあの女の子たちはジーンズ、

Tシャツ(長袖)、スニーカーの格好にスカーフ。

 

 

『あ~あのスタイルかわいい』『あんなスカーフだったら被りたいなー』とかファッションチェックは楽しかった。

一度勇気を出して、写真撮らせて下さいって頼んだけど、年頃の子はNOなのかな...?

そう聞くと盗撮みたいでこっそり撮るのも気が引けた...。

 

 

なので遠くから撮ってみた。

 

 

 

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裏路地の様子。

 

 

 

 

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本とか写真の中でしか見たことなかった光景で新鮮な感じがした。

この写真を撮ったタンジェはそうでもなかったけど、全体的に見て壁とかの色合いがかわいい。

 

 

 

 

 

なんかおばさん同士がすごい剣幕で喧嘩していて近所の人たちが家から出てきたり窓からのぞいたりして

その様子を眺めていた。

野次馬は万国共通なんだな~

 

 

 

 

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街の中はこんな感じなので、私のジーンズにパーカースタイルはういちゃってういちゃってしょうがない。

帽子を目深にかぶり、下を向いて早足に街中を歩いていく。

 

目指すはモスク。

 

モスクはイスラム教の礼拝堂のことで、アラビア語では『マスジド』といい、『ひざまずく場所』という意味らしい

モスクの前には小さいけど広場があってかなりの人が腰を下ろしてのんびりしている。

 

 

 

 

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人通りが多いところで恐る恐る目を上げると...

 

 

動物園の動物になった気分。みんなすっごい勢いで見てくる。

決してうぬぼれでも妄想でもなかったと思う。

というのは好意を持って見られている気がしないから。

なんか動物で例えるとマントヒヒとか、ちょっと顔が面白いというか、思わず見入っちゃうような容姿をしているものを見る目。

好奇心とか、哀れみ、そして「なんだおまえ」的な気持ちが入り混じるそんな視線。

マントヒヒの気持ちがちょっと分かった気がした。

 

さすがに...怖かったなぁ。

 

そしてすれ違うたびに『ボンジュール』

始めは笑顔で返していたボンジュールも、歩き出して30分足らずで一生分聞いた気がしてお腹いっぱい。

 

モスクの前にたどり着いても、カメラを取り出して写真撮れるような雰囲気でもなくチラッと横目でみて一度通り過ぎる。

それでもどうしても中に入ってみたくて入り口まで行ってみる。

 

 

 

モスクの横からこっそりカメラを出して撮ってみた。

 

 

 

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このドアの感じとかかわいい。タイルもすごくいい。

 

 

建築とか詳しくないけどいわゆるイスラム式と言われている建物にとても魅力を感じる。

なんとなく、イスラム文化全般私の好きな感じなのだと思う。

アジアンやスペインのデザインも好きだけど、あ~!やっぱりこれだな~!ってツボにはまるのが

イスラムの物が多い気がする

 

スペインのコルドバにあるメスキータ(スペイン語ではモスクのことをメスキータという)というモスクに入ったときに

不思議な安心感があった。

5年前に行ったときは本当に見るだけって感じで早足だったけど、あのとき感じた不思議な感覚を味わいたくて今回は

ゆっくりと2時間くらい写真を撮りながらぼーーーっとした。

でも結局は観光地。本場を感じてみたいと思い、イスラム教徒でなくてもモスクに入れるという情報を発見した私は

密かに楽しみにしていた。

 

 

がっっっ

 

 

現実はそう甘くはなかった。

まず入り口に10人位の男の人がたむろしていた。

う見ても場違いな私。

入り口まで2メートルくらいの所で様子をうかがう。

背伸びとかしても見えない。

人が多すぎて全然見えない。

入り口の靴脱ぐところまで人があふれている。

 

早くも檻の中の動物状態に慣れてきた私は彼らの不躾な視線を受けつつも、入り口の横の窓から中の様子をのぞいて見た。

 

 

 

えっと。

 

なんといったらいいのか・・・

 

恐怖半分、感動半分というところでしょうか。

 

まず、恐怖というのは24のシーズン2を見た人なら分かるかもしれない。

あのケイトが捜査に協力するためにモスクに侵入するシーン。あのまんまだった。

別にその場にはドラマと違って犯罪者がいるわけじゃないんだろうけど、でもなんか足がすくんでしまった。

 

感動というのは、外からだとそれほど大きいと感じなかったモスクだが、中は意外と広くかなり多くの人が

お祈りをしていた。

コーランが響く中で一定のペースで床まで頭をつけるイスラム教独特のお祈りの仕方。

その姿は圧巻だった。

 

御経を読んだり、座禅を組んだり、教会にいってお祈りをしたり・・・

宗教には様々な習慣がある。

初めて見たというのもあるけどあの光景は、何かグッとくるものがあった。

 

恐いとか思いながら結構長くその様子を見ていた私。

 

ここまできたらやっぱり中まで入りたい!と思って勇気を出して入り口まで行ったけどなんか「NONO」みたいな雰囲気。

 

理由を聞いてみるが言葉も通じず結局断念。

普通に入ったことのある方、いたらなぜ私が入れなかったのか教えてくださいぃぃぃ。

 

 

この話を旅行中出会ったイタリア人にしたら、単純な答えが返ってきた。

 

「午後のお祈りの時間で、混んでただけだよ」

 

彼は普通に中に入ったという。

『ほんと~?』っていうような答えだけど、確かにどっからどう見ても旅行者にしかみえず、興味本位で来たアジア人に

地元の人の貴重な日常を壊されるのは嫌だろうなと。

 

かなり気になったけど、この時は旅行でやり残したことを作るのも次への楽しみだ!と前向きに考え、

リベンジを決意し立ち去ることにした。

 

 

次回のお話はモロッコの食事についてです。



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コメント(1)

図情のヨン様 :

ミントティーおいしそう!!
パリのアラブ街で飲んだのですが「なんて甘いんだろう」と驚きました。

やっぱりフランス領だったからフランスパンがあるんですね。
モロッコパンとはどう違うんですかね?

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このブログ記事について

このページは、yuriがSeptember 6, 2007 10:58 PMに書いたブログ記事です。

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