モロッコ旅行記2 五つ目の大陸へ

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昔からやってみたいことの一つに世界一周というのがあったけど、それには時間もお金もかかるということが分かってきた学生時代。

 

そこで、叶えられるように少しハードルを下げた目標が



『五大陸制覇!』



これならいけるなって思った。

 

ただ世の中で五大陸というのは下の図のように、「ユーラシア大陸」「アフリカ大陸」「オセアニア大陸」「アメリカ大陸」

「南極大陸」の五つを指すらしい。

 

 

 

map.jpg

 

 

この中で一つNGなのが...

 

「南極大陸」

 

とにかく寒いのが苦手な私には氷でできた大地なんてありえない世界。

南極は...無性に、

 

 

皇帝ペンギンの群れがみた~い!


 

とか、なにかの拍子に思わない限り一生行かないと思う。

 

というわけで、私の中の五大陸というのはアメリカを南北に分けることで

 

 

 

map2.jpg 

 

 

「ユーラシア大陸」 「アフリカ大陸」 「オセアニア大陸」 「北アメリカ大陸」 「南アメリカ大陸」

 

 

 

 

 

と勝手に決めてしまった。

思いっきり世界にケンカ売ってる感じですね、特にアメリカ大陸に。ごめんなさい。

 

 

 

たしか高校2年生の地理の時間だったろうか。

もしかしたら古文の時間かもしれないし世界史の時間だったかもしれない。

授業中に地図帳とか眺めながらそんなことを考えた日々・・・。

 

その頃汗水たらしてアルバイトしたお金で



「オーストラリアで夏のクリスマスを過ごしてサーフィンするサンタクロースを探そう!」



というなんとも幼稚な夢をもって、その冬初めて海外に行き、気持ちが少し大きくなっていた。

「今度はどこの国に行こうかな~」ということしか日々考えてなかった・・・

 

 

 

とにかく私の中での五大陸というくくりができた。

あれから10年。とうとう夢がかなう日がやってきた。

 

 

『五大陸制覇!』


 

なんとなく30歳までにできたらいいな~と思っていたから、思ったより早く達成できた。

 

ということで、五つ目の大陸に足を踏み入れました。

 




アフリカ大陸ーーー!


モロッコーーー!!

 

  

 

 

 

 

モロッコ基本情報

 

 

場所はこの辺。






moroccoM.jpg

 

 

 


もう少し拡大してみると ↓



 

Morocco_map2.jpg



■国名:モロッコ王国

■位置:スペインの南でアフリカ大陸の中で左上。

■国土:大きさは日本の約1.2(サハラ砂漠を入れると約2)

■気候:日本と大体同じくらいの緯度にあり、四季もあるマラガに比べるとだいぶ涼しい、というか寒いくらいで、

     5月の終わりなのに長袖が必要だった。

■言語:アラビア語と、植民地だった為フランス語が通じる。北のタンジェなどではスペイン語を話す人も多かった。

■宗教:イスラム教(スンニー派)

■民族アラブ系65%、ベルベル系35

■移動:バス、列車、飛行機と様々。私はバスしか利用しなかった。

 

 

 

 

と、ざっとこんな感じ。

食事、ファッションなど文化的なことは後の話の中に登場します。

 

 

 

まず私がスペインからフェリーに乗って目指したのが北の玄関口、タンジェ。

 

早速アラビア語づくしにドキドキワクワク...モロッコに来た感じ。

一瞬分からなかったけど、よく見るとここは港をすぐ降りての道だったから、アラビア語、フランス語、スペイン語の標識が!

カナダで2言語までの道路標識は見たことあるけど、3つかー。

運転しながら読めるのかなー

 

 

 

ferry (13).jpg 

 

アラビア語ってかわいいー

 

 

スペインのバスターミナルで会った親切なアラビア人のおじちゃんや、自分の調べた情報によるとタンジェは犯罪も多く危険らしい。

あまりいい噂を聞かない為さっさと移動してしまおうと思い、到着してまずタンジェからいけるところのバスチケットを

購入しにバスターミナルへ。

 

カサブランカ、マラケシュ、フェズetc...見たことのある都市の名前が並んでいる。

地図をみて大体どの辺りかということを確認しなんとなく旅行のルートを頭に思い浮かべる。

 

バスの出発時刻や到着時間を紙に書いてもらって更に15分くらい頭を回転させる・・・。

 

というのはバスが24時間運行しているのはいいんだけど、移動時間が6時間~12時間とか普通ではあまり考えられない

所要時間な上に、到着がAM3時半とか言われると...

はじめて訪れる地にそんな時間に着いても暗くてよく分かんないし、ちょっと恐いなー

 

 

さんざん悩んだ挙句でた結果、

 

 

左回りで行ってみるか!

 

 

 

moroccomap.jpg 

 

タンジェを夜中の12時頃出発し、カサブランカに明け方4時ごろ着く、2時間待って朝6時にカサブランカを出発し

マラケシュにお昼の11時半頃着くルート。

 

いきなり気が遠くなるような12時間移動...。

 

でもチケット売り場のお兄さんも暗くなったらここでバス待って、カサブランカでもバスターミナルから出なければ

警備員もいるから一人でも安全に行けると薦めてくれたし。決心してチケット購入。

途中トイレや食事のためパーキングで休憩するけど、必要以上にバスの外でウロチョロしない方が安全だと

アドバイスも受ける。

 

後から出会ったカナダ人に聞いた話だけど、私のいた数日前にタンジェで旅行者が襲われて亡くなったらしい。

私がタンジェから来たと聞いて驚いていた。そのせいかカウンターのお兄さんも警戒してアドバイスしてくれたのだろう。

 

知らないということは、幸せなときもある。

はじめに聞いていたらビビッてバスターミナルから一歩も出られなかったかもしれない...

 



時間はたっぷり10時間以上もある。バス乗り場にバックパックを預けてブラッとしてみるかー

と思い、場所を聞いて振り向いたとたん!一人のおじいさんが私のバックパックを引っ張ってきた。

 

 

キレイとはいえない...いや、はっきり言ってホームレスかと思われるくらい小汚い格好をしたおじいさんが

私のバックパックを背中から引き剥がそうとしている。

 

何事かと驚きとりあえずカバンをおさえる。

 

更に必死にカバンを取ろうとするおじいさん。

 

こんなに白昼堂々と人もいるところで泥棒か?

 

お兄さんヘルプミー!と振り返るとアラビア語で笑いながらおじいさんに何か言った。

 

『お前もグルだったのか!』親切そうにしておいて...とか、とにかく頭をフル回転させて今の状況を把握していると

急におじいさんが手を離した。


スゴク必死だった。

 

でもそのおじさんは危なくもなんともなく、ただの荷物係だった。

まぁ、ちょっとかっこよく言うとポーターみたいなものなのかな?

 

荷物を量りにのせて重さを量ってメモを渡される。

なんか言われたけど全く理解してない私に、あっちイケイケジェスチャーをしている。

とりあえずまた英語の分かるカウンターのお兄ちゃんにそのメモを見せると荷物の預かり料金を払えということだった。

100円くらいだったかな?

 

ま、これは通常発生する料金だし、金額的にもなんてことはないんだけど突然だったから驚いた。

なんか言ってくれればいいのに…笑

 

そのおじいさんの正体が分かっても、その身なりからはどう見ても...働いている人には見えない。

荷物を預けるのもチョッピリ不安だったけどさすがにここでなくなったりしないだろう...

と半ばいい聞かせてバスターミナルを出た。

 

 

 

 

t1.jpg

 

さぁ、タンジェ散策のはじまり、はじまり~♪

 

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コメント(2)

marie :

すげー!!なんかいないな~と思ってたらはるかなる大陸にいらっしゃったのねん★!!あたいもそろそろまた外国に飛び出したいワ→♪
次の大陸紀行待ってるよん☆^▽^

yuri :

まりりんも日本にいたんだね。メール読んだよ!
しかもドイツ語と英語の通訳、翻訳って…すごすぎる。
完全にトリリンガル?
私も何か一つでいいからそれくらい極めたいなぁ。

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このページは、yuriがSeptember 2, 2007 12:47 AMに書いたブログ記事です。

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