モロッコ旅行記5 恋するタンジェ

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ここで暗くなってきたのでバスターミナルの方へ行ってみる。

なにやら騒がしくて人がたくさんいる。

 


 


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 イベントみたいな催しがあった。歌手や手品師みたいな人がひっきりなしに舞台に出てくる。

踊っている人もいた。みんなすごく楽しそう。

 

 

 

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立ちっぱなしも疲れたので腰を下ろしてボーっとステージを見ていると売り子のおじさんが近づいてきて、

何か売りつけられるのかと思ったらこんなものをくれた。

 

 

 

 


 

 

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なんかの種っぽいけど、食べ物なのか何なのか分からずしばらく手にのせてジーと見て写真とか撮っていたら、

隣にいたおばちゃんが話しかけてきた。

 

アラビア語なのでコミュニケーション不可。

 

でも種の食べ方を説明してくれているらしく、私の手から種を取り食べている。

見よう見まねで種を割って口に運んでみると…

 

おぉ!セ ボ~ン!

 

ひまわりの種のように香ばしくて美味しい。ひまわりの種より脂っこくないし、結構いける。なんかしょっぱいし。

なんの種だったんだろー。

 

話しかけてきたおばちゃんの横にいたもう一人のおばちゃんがスペイン語できて、色々聞いてきた。

というか、始め話しかけてきたおばちゃんがなぜか私に興味津々らしく質問攻め。

 

 

 

 

おばちゃん:どこから来たの?

 

私:スペイン

 

おばちゃん:日本人?

 

私:うん

 

おばちゃん:一人?

 

私:うん

 

おばちゃん:結婚してる?

 

私:?????ゥ...ウン?(謎)

 

おばちゃん:こんなところで何やってるの?

 

私:バス待ってるの

 

おばちゃん:今日はどうするの?          

 

私:これからマラケシュに行こうと思って。

 

おばちゃん:えぇ~あんなに遠くに?やめてうちに泊まっていきなよ。ご飯もあるし。

 

私:あ...(またかぁ)えっと、もうチケット買ったし

 

おばちゃん:ダメよダメ。女一人で危ないわよ~日本にいる旦那さんも心配するからさ~

 

私:(かなり引きつった苦笑い...の後に一人爆笑)

 

 

 

本当に顔が引きつっていたと思う。知らないうちに旦那がいることになっているし。

恐るべし!モロッコ...

 

チケットみせるとあきらめてくれたけど、結構しつこく家に誘われた。

本当にモロッコの人は初めて会った人へ挨拶のように家に誘う習慣があるのだろうか...

...というか、今さりげなく聞いてきたけど。

3つ目の質問は一体…思わず『ウン』といってしまったけど…

以前アラブの国を旅行した人に聞いた。女性を見るとみんな結婚しているのかって聞いてくるよと。

英語のハワユーくらい頻繁に聞かれるって。

そんなはずないよーと思っていたけど聞いたことが実際に起こって面白かった。

 

結婚したい日本の女性の皆さん、是非モロッコへ!3人に1人くらいからプロポーズ受けますよー

モロッコ人の男性はやさしいですよー!しかもイケメン揃い!

 

 

こんな感じで果てしなく長いと思っていたバスの待ち時間も楽しくお話しているとあっという間。

 

 

おばちゃんたちの記念撮影をさせてもらってさようなら。

 

 

 

 

 

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この真ん中にいるおばちゃんがスペイン語ペラペラ。

左のおばちゃんアラビア語オンリーなのに、私に日本の住所や電話番号まで聞いてきた。

ある日突然たずねてきたり電話がかかってきたら面白そうだと思って本当のアドレス教えてみた。

ひざの上にのっているのが彼女のアドレス帳。

 

 

 

バスターミナルに戻ると例の英語が上手いおにいちゃんが迎えてくれる。なんとなくホッとした。

出会って数時間のうちに彼には色々とお世話になった!

 

・チケット買うときにアドバイスしてくれた

・荷物係のおじいちゃんとの仲も取り持ってくれた

・バスの待合室で本を読んでいた私に飴とかチョコレートをくれた

・このバスターミナルのトイレに閉じ込められた(というか勝手に閉じこもっちゃった)ときも彼が助けてくれた

*そうそう、一回ここのトイレのドアの立て付けが悪くて勢いよくドアを閉めたら開かなくなっちゃって...しかも暗くて、半泣きになった

 

とにかくやさしい。。。(このうち3つは仕事だけど)

異国で初めて出会ってこんなにやさしくされたら...恋に落ちないほうがおかしいかもしれない。

 

しかも彼はイケメン。

 

浅黒い肌に人懐っこい大きな瞳。


背が高く、がっちりしすぎて体系は好みじゃなかったけど、老若男女みんなに優しく接する。何をいっているのか分からなくても人と話すときに向ける眼差しを見ると人のよさが全身からあふれている気がした。

 

でも仕事中は真剣モードでプロっぽさが感じられる。その合間にニコッと微笑みかけてくれる。

笑った顔がカワイイ、私の好きな感じのオーラをもった人。

 

恥ずかしくって写真撮ってもいい?とかいえないくらいドキドキした。

 

 

そう、この日記の題名も「恋するタンジェ」

 

バスが来るのが遅れればいいのにーとか、もう少しここにいて仕事の合間に話したいな~なんて邪なことを考えていたら…

 

AM 000 彼がそろそろ上がりの時間で帰り支度をしていた。

 

私のバスもちょうど来た。

 

さよならのとき。

 

 

名残惜しいけど彼は笑顔で「have a good trip! bon voyage!

bon voyageが超かっこよかった。

 

最後に握手。で、バスに乗る私。

 

窓の外で着替えた彼が出てきて手を振る。

 

映画みたいだ...映画だったら走り出したバスを追いかけて彼が乗り込んでくるのに!

なーんて妄想してたその時っっっ!

 

 

 

 

一人の男性が彼に歩み寄る。

 

私の目の前で二人は挨拶のため抱き合いキスをする。

 

挨拶にしてはマジモードな感じ。

 

「えっ???」

 

(・。・)

 

手もつないでる。

彼が横で何やら私のことを話したらしい。

今度は二人そろって笑顔で手を振る。

 

そう、彼の彼が迎えに来たのです。

 

 

 

アイゴでした。

(注:アイゴは韓国語です。英語で言うとOh my god!みたいな意味ですね)

 

本当にアイゴ。

 

 

あっけなく結末を迎えた早すぎる恋の物語でした。

 

あぁ。。。

 

なんて、落ち込んでないで、私の旅行はここからです。

まずは12時間バス移動だぁ!


 

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このページは、yuriがNovember 3, 2007 1:56 AMに書いたブログ記事です。

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